BLEACHその他
□思わせぶり
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どうして誰も気づかない…
「どうした?流無。」
学校から彼が消えて一週間。
ボーッと彼が座っていた席を眺めていると、不思議そうな顔をした竜貴が顔を覗き込んだ。
『平子くん、どこ行ったの?どうして学校にこないの?』
「は?何言ってんのアンタ?」
返ってくる言葉はわかっていたのに、口が勝手に動いていた。
『ごめん、何でもない…。』
「ちょっと、流無!?」
驚いたような、呆れたような顔で自分を見る竜貴に流無は目線をそらすと、鞄を掴んで学校を飛び出した。