BLEACHその他
□お盆のお話
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見えはしない
見えはしないのだけれど…
『お帰りなさい。』
なんとなく感覚で感じるのだ。
そこに貴方達がいることが、なんとなくわかるのだ。
「ただいま、流無。今年も出迎えてくれてありがとう…」
先に逝ってしまった兄の存在。
それともう一つ。
『兄を連れて来てくれてありがとう。帰りもお願いします。』
「あぁ…。じゃぁまたな。」
『はい。』
力強い、貴方の存在を感じるのだ。
名前は知らないけど、友達曰く死神だとか…
『ちゃんとお墓参りしたから。』
「綺麗な花だったよ。ありがとう。」
毎年、私はただその感覚を忘れずに、貴方達を待っている。
姿が見えればもっといいのだけれど…
贅沢は言わないでおくわ
貴方の姿を
一目見てみたい
end. 元拍手文