BLEACHその他
□君は以外に
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基本馬鹿なんだろうけど
「流無〜お前、今日なんかあったか?」
『…べ、別に…。』
「ならいいけど…あー!!一護〜水色〜!!」
時々みせる、人の心を見透かしたような目や発言にドキッとする。
彼は、クラスメイトを見つけるとブンブンと手を振ってかけて行った。
「なぁなぁなぁ!!昨日のテレビ見た?もぅすんげぇ面白くってよ〜!!」
「うるさいですよ、浅野さん。」
「全くだ。」
「Σ敬語イヤーぁああ!!俺達は友達だろ!?なぁ水色ー!!」
「さて、何のことですか?」
「やぁめぇろぉおおお!!」
『騒ぎすぎ。』
基本馬鹿なんだけどね…
水色に縋り付く啓吾の姿に、私はケラケラと笑った。
啓吾とは幼なじみで、私は彼が好きだったりする。
意識しだしたのは最近。
この馬鹿が一体いつ私の気持ちに気がつくのか…
「なぁ、流無。」
『なに?』
「昼休み一緒に飯喰おうぜ、そんで一緒に帰ろうぜ。」
『急にどうしたのさ?』
「べっつに〜。」
それは案外、近い未来のことなのかもしれない。
もしかしたら
彼は賢いのかもしれない
End.