BLEACHその他
□隣に笑顔
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私の彼氏はすごくガラが悪い
十一番隊はみんなガラ悪いけどね。
坊主のくせにすっげーガラ悪いの、坊主なのに。
「なんだよそのへっぴり腰は、ふざけてんじゃねぇえー!!」
十一番隊の稽古場の窓が割れて、男性隊士が吹き飛ばされて出てきた。
中からは一角の叫び声。
怪我人増やされちゃ困るんだよねー…
十一番隊は救護詰め所での態度が悪いから、いつも対応に困る。
『もう!!怪我人増やさないでよね、一角!!』
バタンと勢いよく扉を開くと、ぬぅうとガラの悪い顔が一斉にこちらを向いた。
さすが十一番隊…
そこに入っていく四番隊の私。
我ながら勇気あると思うわ、だってみんな凄い怖い顔で見てくるんだもの
「おぅ、流無じゃねぇか。」
『おぅ…じゃないよ、アンタが怪我人増やすたんびにウチに迷惑がかかんの!!おわかりかしら?斑目三席?』
ペチッと彼の額を軽く叩いて文句を言うと、一角はムッと眉間にシワを寄せた。
文句つけるなって言いたい訳?
「名前で呼べっつったろ。」
『Σそこ!?』
すると返ってきた言葉は、なんとも可愛らしいと言うか気が抜ける言葉だった。
「お前が来たってことは昼休みだっつーことか、おら飯食いに行くぞ。」
一角は私の肩を掴んでクルッと方向転換させると、私の手を掴んでグイグイと引っ張る。
「いってらっしゃ〜い♪一角、武蔵野ちゃん。」
後ろを振り返ると、弓親さんが綺麗な笑顔で見送ってた。