BLEACHその他
□青いセカイの王
1ページ/2ページ
虚に心なんてないの
いくら破仮だって、十刃だっていったところで所詮は虚の成り上がりでしかない
「俺が王だぁ!!どいつもこいつも、弱い奴らだ!!」
王だ王だと叫ぶ貴方は、その腰にある数字に気がついているのかしら
それが誰に与えられたもので
私達は誰によって破面として虚から成り上がったのか
貴方は覚えているのかしら
鈍い音が体を通って私を地面に落とす
『平気で私に手をかけるのね。』
貴方の鋭い爪が喉にかかる
恐怖はなかった
「俺に従わなかった罰だ、…流無。」
『そうね…。』
倒れた私の喉に躊躇いもなく手をかける
目の前には空より綺麗な青が広がった
暗闇に落ちていく意識の中でも
貴方の色は残り続けた
焼き付いて消えることはなかった
私の中で貴方は私を支配する
ただ一人の“王”だった
End. アトガキ→