黒子のバスケ
□38度の熱
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風邪じゃないよーなんて、言って無理している間に熱はどんどん上がっていたようだ。
『げ…38度8分。』
体温計に表示された温度を見て、グッタリと机へ顔を伏せた。
期末テストだってまだある、それに学校には行きたい、絶対行きたい。
休みたくない、休みたくない。
多分大丈夫。
熱があるだけと言い聞かせ再び顔を上げた。
ペンを握ってノートに向かう。
教科書と問題集をにらめっこして問題を解く。
問題は解けるけど、何だか頭がフワフワして頭に入った気がしない。
問題を解くのに時間がかかる。
熱い…
冷蔵庫から保冷剤を出して、顔につける。
ヒンヤリとした保冷剤が、体の余分な熱を奪って心地好い。
時計を見ると深夜を過ぎて朝の三時だ。
起きるのは六時。
せめて三時間は寝なきゃ
布団に入った後は、すぐに、本当にすぐに眠りに落ちた。