恋次

□不器用で馬鹿な俺
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パンッ!!



















『Σ…痛ッ!!』

「あ…。」







気づいた時にはもう遅かった

教室に乾いた音が響き、目の前には頬を押さえている桜子の姿があった。







『…ゴメン…聞きたくなかったよね…アタシの話なんか…。』








カタンッ…





近くにあるはずのペンの落ちた音が、遠くから聞こえる


目に涙をためて欠けていく桜子







バタンッ―!!…







扉の閉まる音と同時に右手が少しヒリヒリと痛んだ







俺は…馬鹿だ…







追うことすら出来ない









君に好きと言えない弱虫だ



最低だ…










end.
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