恋次

□甘いのは苦手だけど
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「美味いのによー。つーかくれた奴に失礼じゃねぇのか?」

『食べれなくて捨てるよりマシじゃ。』







パクパクと甘ーい香りただよるシフォンケーキを食べる恋次を見ながら、現世で仕入れたブラックコーヒーを飲む桜子。







「女って普通は甘いもんとか好きだろ?」







食べるか?
とシフォンケーキを差し出す恋次だが、差し出されたケーキにムッと桜子は眉間にシワを寄せ顔をそむけた。







『アタシは無理なんだってば…。』







甘い匂いを消し去るように、珈琲の香で肺を満たす

この香ばしい香りがなんとも言えない











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