一護

□優しい小さな恋心
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中三の夏。



部活帰りの電車の中で一目惚れをした


あったのはそれっきりで、名前もわからない…



だけど…



彼の寝顔を思い出すと胸が締め付けられるように苦しくなる







それが恋だと気づくのに時間はかからなかった









「アンタそれ空座第一の黒崎じゃない?」

『…え?』







ファミレスの一角。

親友篠原の声にハッと我にかえる。







「どうせ妄想して聞いてなかったんでしょ?」

『も、妄想とか言わないでよ〜;』

「図星か☆」

『うぅ…。』







ニヤリと笑う篠原に、遥は言い返す事が出来ず下を向く。





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