一護

□夏休みの宿題は図書館で
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「こんなもんか。」










本を読み終えたようで、隣でパタンッと本を閉じる音がした。











その後一護が、先程から何度も消したり書いたりを繰り返しているアタシノートを覗き見てきた。











「全ッ然進んでねーじゃねーか。」










呆れたような声を出す一護。










『だって、わっかんないんだもん!!』










仕方ないじゃんか…











「どれ……あぁ、ここか。夏休みの前に習っただろ?」












一護はハァとため息をつくと、参考書と教科書を指差し説明をはじめた。


アタシは一語一句聞き逃さまいと、一護の説明に必死に聴き入った。



だって、終わんないし!!










「お前これ普通に授業聞いてりゃわかったんじゃねーの?」

『ほら、授業中は寝てたからさ!!』

「バーカ。」

『いってー。』












アタシはハアッと笑い、一護を見上げるとコツンッと額を小突かれた。










「これで出来そうか?」

『うん、ありがとう♪』












キョトンッと首を傾げる一護に、アタシはにっこり笑ってお礼を言った。


本当に助かったし。












「//ッ…どー致しまして。」













一護は少し目を見開いてから、眉間にシワをよせ、片手で顔をかくしながらポンッとアタシの背中を叩いた。











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