一護
□初恋オレンジ
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本棚の方へ振り返った瞬間、息をのむ
「その本、返すのか?」
『…え…あ…その…うん。』
太陽みたいなオレンジが、目の前にいた。
しどろもどろになりながら、なんとか返事を返す。
心臓が活発に動き、顔が熱い。
「俺も手伝う。」
『え、悪いよ!!』
彼はヒョイと私の手にあった本の山を取り上げた。
悪いからと、取り返そうと手を伸ばすとヒョイと高く本を持ち上げられてそれを制された。
「いいって、どうせ暇だから。」
『…ありがとう。』
どうしたって取り返せそうにないと思った私は、諦めて彼に頼むことにした。
ペコッと小さく頭を下げると、彼はすこしはにかんで笑った。
本の場所を探しながら、一つ一つもとあった場所へと返していく。
その間、ほてった頬と激しい心臓の動きはおさまることはない。
何故彼は手伝ってくれるの?
どうして私のところに来たの?
グルグルと頭の中はそのことで一杯だった。
もうすぐ最後の一冊を返し終える。
私が指差した高い棚に、彼はヒョイと本を戻した。
「なぁ、名前は?」
本を戻し終えて、「それじゃぁ…」と少し寂しいなと思いながら歩き出そうとしたとき、彼の質問に私は足を止めた。
『篠原遥…。』
「そっか、俺は黒崎一護だ。」
黒崎…一護
彼の名前が頭の中に響き渡る。
「よろしくな。」
『…うん!!』
貴方はそういってそっと私の頭にポンッと手を置いた
君の笑顔に私はまた会いたいと強く思った
初恋は太陽のような君
End.
アトガキ
こんな風に出会いたいよ!!
一護と←
ちなみに一護は意図的に主人公ちゃんに会いに図書館に来てたり。