BLEACHその他
□誕生日詰め合わせ
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通学路
空に上がった太陽の眩しさに、俺は目を細めた。
7月15日
俺が生まれた日だ。
今年は、自分の誕生日を覚えてられるくらい平和だった。
「あ、一護ぉ〜!!!誕生日おめでとうぅ〜!!…Σガハッ」
「黒崎くんおめでとう!!」
「ム…おめでとう、一護。」
平和な毎日過ごして、誕生日祝ってもらえて…
俺は幸せなはずだ。
「…ありがとうな。」
幸せなはず…だ…
皆から誕生日を祝ってもらって嬉しいはずだったにもか関わらず、俺の声は何処かぎこちなかった。
「おめでとう…一護…」
「ルキア…?」
屋上
何も見えない空を見上げて、俺は無意識にそう呟いていた。
アイツがいるわけねーのに…
俺はもう死神代行じゃねぇ…
今年の俺の誕生日は平和にだった。
end. 2011/07/15