修兵
□頑張る君へ
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『…眠い…』
日ごとに暖かさを増す今日この頃。
外は春爛漫。
九番隊三席の梓はペンを握りしめ、必死に眠気を堪えていた。
連日の残業続きの上
このポカポカ陽気
眠気は最高潮に達していた。
このまま寝てまおうと何度も考えてはいたいが…
三席と言う責任と立場がそれを許さず、どうにかギリギリのところで必死に踏み止まり、仕事を続けていた。
『寝るわけには…』
ググッと奥歯を噛み締め、閉じそうな瞼を押し上げ書類を睨みつける。
「霧島三席、そろそろ休憩なさっては…僕がかわりに…」
『ありがとう、大丈夫だから。手伝ってくれるなら、この書類を六番隊に頼めるかな?』
仕事が一段落した四席が心配して声をかけるが、梓は笑顔を向け仕事を続ける。
『あと少し…』
どうせなら、提出期限はまだでも早々と仕事を終わらせておきたい
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