修兵

□彼or彼女
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十一番帯第四席 霧島 梓。

阿散井と飲んでたところに偶然俺がでくわして、始めて会ったのが先月だったか…


それから、どうにも俺はおかしい。





『いつもすみません。では、書類お願いします。檜佐木副隊長。』





ニコリと笑ったそいつの顔に、キュッと胸の辺りが締め付けられるような感覚に襲われた。

書類を渡された時、一瞬触れた指先に熱が集まる。






「あ…あぁ…」






その感覚に戸惑いつつ、ぎこちなく返事をする。


絶対目が泳いじまってる!!


どうしちまったんだ俺!!しっかりしろ!!


落ち着け…俺


コイツは男だ、男だ…男…


頭の中で、何度も言い聞かせ心拍数を下げようと静かにゆっくり息を吸い込み、吐き出す。





『それじゃ、自分はこれで失礼します。』





声の方向に視線を向けると扉の前で頭を下げ、出ていく霧島の姿が目に入った。





整った綺麗な顔

ヒョロリとしていて、少し低めの身長





「お…ぉ。」






パタンと扉のしまる音がすると同時に俺はダランと椅子にもたれかかり、片手で顔を覆う。



ダラッと下げた左手の指先は、まだ触れた感覚が鮮明にのこされていて…



また上がりはじめた心拍数に、ブルブルと頭を勢いよく振った。






「Σあぁあ!!俺にそんなシュミはねぇ!!」






一人になった副隊長室。


困惑する頭を抱えて、俺は机に突っ伏しダンダンと机を叩いた。





恋なんかしてねぇ!!断じでだ!!





しかし、否定する思考とは裏腹に反応する体。

脳裏にやきついた霧島の笑顔。






「どうかしちまったのか…俺は…」






否定すればするほど、想いは膨らむ。







「俺は…男が…霧島に…惚れちまったのか…?」






修兵の掠れた声が静かに部屋に響いた。







俺は断じで女が好きだぁあああ!!






本能では知っていても
気づかない









in居酒屋


「アンタ、見た目じゃわかりにくいわよ。お洒落しなさいな♪ついでに…さらしとっちゃいなさい!!」

『Σ乱菊さん!?やめて下さいよ!!』



「Σブハッ!!」

「Σ檜佐木さん、きったねぇ!!酒吐かないでくださいよ!!」

「阿散井、アイツ…女…だったのか?」

「知らなかったんスか?」

「聞いてねぇ!!」

(気づくだろ普通…)




End.



アトガキ
何が書きたかったて、慌てる檜佐木が書きたかってん!!
それだけ…”(ノ><)ノ

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