修兵

□図書室の貴方
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素直に喜べない自分がそこにた

だけど、目をそらすこともできなかった





自転車小屋の、となりの通学路。

手を握って、楽しそうにあるく二人を、ただ…眺めていた。





「梓、補習始まるよ!!」


『…うん。』





ベランダに突っ立った私を、友達が呼んでくれなかったら、きっとそこに立ち尽くしていたのだろうか。





わからない





ただ、何となく胸の辺りがジクジクと、火傷をしたように痛んだ気がした。






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