堕ちた
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静かに響く
不二君の寝息―…
『………』
静かに寝ている不二君
この微かな寝息でさえ生きていると安心してしまう
それほど酷かった
『俺より小さいのに…』
茶髪の髪はサラサラしていて心地いい
不二君は手が冷たかったのか寝返りを打つ
『…まだ寝かせておくか』
よいしょっとイスから降り扉に向かう
その時…
不「どうして川合さんは僕らを助けたの?」
寝ていたはずの不二君が話しかけた
『なんだ起きていたのか
そうだな偶々あそこで見た時助けたいって思ったから
俺は助けてと叫んでいた奴を見捨てるほど冷たくない
そして…
不二君にまた近づく
『人間不信や行く場所が無い奴を簡単には見捨てない
最後まで責任は取るさ』
クシャクシャと頭を撫でる
不「……………」
あ 不二君顔赤くした
熱でもあるのか?
『まぁ体調が回復するまで大人しくしていろよ
何か欲しいものはあるか?』
不「いえ」
『何か欲しいものあったら出来る限り用意してやるからな』
不「あ…はい
あの!」
『ん?』
少し大きめな声で少しビックリしたがすぐに呼ばれたと理解し見る
すると…
不「もしよかったら…名前で呼んで…いいですか?」
随分可愛い要求をしてきた
だが俺は…
『勿論いいさ後その敬語も止めな俺は固いのは好きじゃないんだ』
ニカッと笑う
不「うん」
不二君は微笑む
『じゃあな』
今度こそ俺は部屋を出る
ってか何で不二君は顔を赤くしていたんだ?
風邪か…なら早く見て貰わなければ…
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