堕ちた

□07
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あれから千歳君とはまともな会話は出来ていないけど
挨拶してくれたり目合わせるたびに笑ってくれるあたり

一応心を開いてくれているようだ


今のところ精神も体も順調に回復してきているみんな

俺はその報告を聞きつつ
 本を読む

ハヤは報告を終えると部屋から出て行く

本の内容は癌の摘出手術で神経を傷つけてしまい
目が見えなくなった 15歳の子の話し

目が見えないなりにも人生を楽しんでいると
感動話しだ

半分読み終えのびーとすると

コンコン

ノックの音

『どうぞ』

ガチャと音を立てて入ってきたのは千歳君以外のみんなだった

『千歳君はまた散歩か』

白「おん」

『やっぱりね ほら座って』

いつまでもたって居る訳にはいかないソファーに座らせる

横に不二君 仁王君 
それ以外が向かいに座る

『それでどうしたの?
何か欲しいものでもあった?』

丁度真ん前の白石君に言う

白「じ…実はな…」

ん?何顔赤くしているんだ??

よくわからないなと思いつつ話しに耳を傾ける

白「敬香は俺らの事君付けするやろ?」

『うん』

白「でも俺らは敬香の呼び捨てやし…なんや悪いと思って…
だから敬香も俺らの事呼び捨てにしって…」

リンゴになった

ってか…


『ククッ そんな事気にしていたのか?』

可愛い奴らだ

『でも固いのはかわらねぇな
俺もこれから呼び捨てにして名前呼びにするか』

ニカッと笑い

『周助・精市・千里・蔵・侑士・雅治・慈朗改めて宜しく』

1人ずつの頭を撫でる
 

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