他校の彼を愛してますっ!
□2.はぁ?退院??誰が←
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「那琥、この辺におるかの?」
仁王が2-Cへやってきて、
そう問うたのは昼休み。
「えー…那琥は4時間目から見当たりません…」
度々来るので、対応に慣れた2-C男子1名…。
「おまん、那琥は縛っとけていうたじゃろ」
「いやいや、ムリッスよ。
あいつ縄抜けしますもん」
そう言いつつ出したロープは、
きっと抜けられたものだろう。←つか縛ったの!?
「さよか。
まあええじゃろう。
もう行くけんの…」
「はい、さよならッス」
またのご来訪をお待ちしておりますと、
心の中で告げた少年だった。
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その頃那琥はというと、中庭で…寝ていた。
そりゃもう気持ち良さそうに、グースカと。
そこへ、仁王が来たのは、昼休み終了の約5分前くらいだった。
「こんなとこにおったなり!!
こら那琥、起きんしゃい!!」
ゴツンと何の遠慮もなしに那琥を殴り((しかもグーで))、
目を覚まさそうと試みる仁王。
…が。
『ぐー…ぐー…』
見事に起きない。
本当に起きない。
「チッ!!
もう授業が始まるなり…
まあ、置き手紙でもしとくかのぉ」
そう、これは何時もの事なので、慣れているのであった。
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そして、1時間後−…
『ふあーぁ、よく寝たわ〜。
…ん?何だコレ…
あぁ、また仁王先輩からか』
その手紙をよみ、一言。
『誰が??』
因みに、手紙の内容は
“明日退院するらしいぜよ”。
ってことで、3-Bへ突撃!!
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『仁王センパーイ!!
誰がッスか!?』
…これで通じるという凄さ。
「おまん…おまんの従兄じゃ…」
『…従兄…大魔o((ゲフンゲフン!
…いやだー!!』
“一生出てくんな!!”
という声が、立海に響いたのだった。
−end