他校の彼を愛してますっ!

□2.はぁ?退院??誰が←
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「那琥、この辺におるかの?」

仁王が2-Cへやってきて、
そう問うたのは昼休み。

「えー…那琥は4時間目から見当たりません…」

度々来るので、対応に慣れた2-C男子1名…。

「おまん、那琥は縛っとけていうたじゃろ」

「いやいや、ムリッスよ。
あいつ縄抜けしますもん」

そう言いつつ出したロープは、
きっと抜けられたものだろう。←つか縛ったの!?

「さよか。
まあええじゃろう。
もう行くけんの…」

「はい、さよならッス」

またのご来訪をお待ちしておりますと、
心の中で告げた少年だった。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★


その頃那琥はというと、中庭で…寝ていた。
そりゃもう気持ち良さそうに、グースカと。

そこへ、仁王が来たのは、昼休み終了の約5分前くらいだった。

「こんなとこにおったなり!!
こら那琥、起きんしゃい!!」

ゴツンと何の遠慮もなしに那琥を殴り((しかもグーで))、
目を覚まさそうと試みる仁王。

…が。

『ぐー…ぐー…』

見事に起きない。
本当に起きない。

「チッ!!
もう授業が始まるなり…
まあ、置き手紙でもしとくかのぉ」

そう、これは何時もの事なので、慣れているのであった。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★

そして、1時間後−…

『ふあーぁ、よく寝たわ〜。
…ん?何だコレ…
あぁ、また仁王先輩からか』

その手紙をよみ、一言。

『誰が??』

因みに、手紙の内容は
“明日退院するらしいぜよ”。

ってことで、3-Bへ突撃!!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★

『仁王センパーイ!!
誰がッスか!?』

…これで通じるという凄さ。

「おまん…おまんの従兄じゃ…」

『…従兄…大魔o((ゲフンゲフン!
…いやだー!!』

“一生出てくんな!!”

という声が、立海に響いたのだった。


−end

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