†本棚†
□冷める瞬間
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「なぁ銀時ぃ」
「んーなぁに?」
ソファーに寝転がり頬杖を付きつつ向かいに腰かける銀時に声をかける。
「俺の事好きか?」
「あったりまえじゃない!晋ちゃんは何があっても俺が護るから!安心してよ!」
「ふーん…」
「反応薄っ!ちょっとなにその反応!真剣に答えたのになぁ!」
高杉のその反応の薄さにがくっと肩を落としていると、すっと雑誌を差し出される。
「ん?」
「愛が冷める瞬間だとよ」
クスッと意地悪く微笑むと煙管を手のひらで弄ぶ。
手渡された雑誌に目を通せば、ご丁寧に太い赤マジックで線を引かれた文が目に飛び込んでくる。