†本棚†
□嗅覚
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ピンポーン♪
「新八ー客アル。出るよー」
「神楽ちゃん!手あいてるなら出てよ!」
「うるさいヨ!雑用くらいしか能がないくせに」
「ちょっと!僕を何だと思ってるの!」
何だかんだと文句を言いつつも結局体は自然と玄関へと向かってしまう悲しい雑用係の性。
「どちら様ですかー…あ、高杉さん」
「よぉ銀時いるか?」
扉を開ければ見慣れた人物が立っていた。はじめの頃こそ驚いたが、今となってはフラッとなんの前触れもなくやって来るこの人の出迎えも慣れたものだ。
「銀さん今外出中なんですけど、よかったら中で待っててください。すぐ帰ってきますから」
「あぁ、悪ぃな」