長編

□第十四訓 夜はお静かに
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深夜1時。



葉月は、なんだか目が冴えて眠れない。


明日も忙しいっていうのに…。





でも寝よう、寝ようと思うほど、目はドンドン冴える。




羊を数えてみようかな。




羊が一匹、二匹、三…



ってこれをやって一度も寝れたことないんですが。
誰が考えたんだ?このおまじない。


でもこのまま布団の中にいても、何も変わらないような気がした。



・・・仕方ない、ちょっと屯所の中でも歩いてみるか。





あたしはそーっとふすまを開け、出来るだけ静かに夜の屯所を歩いた。
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