長編

□第十七訓 テレビに映ることになったと聞くとたとえどうでもいい奴でも必死に画面を探してしまう
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土方さんの声がした。


「水沢、入るぞ?」


ガラッ。



土方さんが来るなんて珍しい。。




「何の御用で?」


「実はな、今、屯所に取材が来ている」


しゅ、取材ィィ!?



「ああ。面倒なんだがテレビ局の奴らを案内してくれねーか?」



あたしはいいですよ、と答えかけてん?と思いとどまった。



「そ、それってあたしがテレビに映るってことですかァァ!?」



無理無理無理!


「そーだ。ダメか?」



「ダメも何も…あたしってそんなに華のある人じゃないですし…絶対にテレビ向きじゃないですよ…」



自信なさげに言う葉月に土方は言った。
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