長編
□第二十訓 親しき仲にも礼儀あり
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はあ…。
沖田さん…いや、総悟と両想いだったなんて…!
次の日は非番にしてもらった。近藤さんもゆっくり休んで、と言ってくれたし。
あたしはまだ夢見心地だ。
「♪〜」
ご機嫌で自室に戻ると、何かが横たわっていた。
「沖…総悟。何でいるの。」
総悟はがアイマスクをつけて寝ている。
はあ…。
いつもなら出てけェェェ!!と追い出すところだけど、今日はなんだか許しちゃうな…//
「zzzz…」
なんだかこいつの寝顔もいつもより可愛く見えちゃったりして…
…ってああ〜もうっ!
自分ったらどうしちゃったっていうの!?
寝顔にそっと近づく。
「ありがとう、総悟。」
いつもは言わないけど、寝てるし、言っちゃおう。
そしてその綺麗な頬を指でツンっとつついてみる。
「…zzz!」
あははは…面白いっ^^
さて、次はなにをしようかな…
「顔に落書きなんてどうですかィ?」
ああ、いいかも!!
って……
ん??
がばっ!
「うわああ!?」
次の瞬間、起き上がった総悟は葉月を床にたたきつけた。
そして片腕を掴み、ねじり上げた…
「痛ァァァっ!」
「俺の寝込みを襲うたァ、てめーいい度胸してんじゃねーですかィ…」
「ああごめんごめんっ!いや気持ちよさそうにしてたからほら、つい…」
…駄目だ…完全にドSモードだァァ!
何かがくるぅ…!
覚悟(?)を決めたとき、総悟は意外にもあたしの手を離した。