長編
□第二十一訓 ファミレスのテーブルのわきにある調味料は思ったより使わない
1ページ/8ページ
「今日、俺達が話し合うのは、真選組のある隊士のことだ」
桂は志士たちに呼びかけた。隣には相棒、エリザベスの姿が。
「それは…こいつだァ!」
ばんっ!とホワイトボードを叩く。と、ボードが反転して、ある人物の写真が現れた。
水沢葉月の写真が。
「貴様らも聞いたことくらいあるだろう。あの男所帯の中で唯一の女…しかしその戦闘力はあなどれないらしい。」
桂は声を張り上げた。
「そこで貴様ら!これから街で奴を見かけたら迷わず追跡し、調査してくれ。何をしていたか、どんな奴だったか調べるのだぞ」
おおーっ!と浪士達が拳をつきあげた。
「真撰組め…これで手も足も出んだろう…目に物見せてやる…」