長編

□第二十七訓 後輩は先輩の背中を見て育つもの
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小雨が降る朝。




あたしと総悟は見回りに出かけた。



「あ〜めんどくせーなァ…さっさと終わらせて録画してたドラマまとめて見たいんですがねィ。葉月、もう切り上げてケーキでも買って帰ろーぜィ」

「ケーキってアンタまたタバスコ仕込む気?もうネタは上がってるんだ…いくら土方さんみたいなのでもさすがに気がつくでしょ〜」








「『土方さんみたいのでも』?」



「そうそう土方さ…げええええっ!ひ、土方さん!?」





「水沢、帰ったら、覚悟しとけよ?」


「…。」




土方はクールにそう言うと、煙草をふかした。



「チッ…このコンビに見回りさせんのは間違いだった…どーでもいいとこで気が合いやがって…。最近水沢、お前まで総悟みたいになってきてねえか?」

「な!一緒にしないでもらえません??」

「そうでィ、こんなクソ女とまとめられるくらいなら俺は今すぐこの橋から身を投げます。

















……土方を道連れに。」











土方はいろいろつっこみたかったがそれを抑えてフッと笑った。







(…これで、よかったんじゃねえか。)
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