長編

□第三十五訓 なるようになる
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「いや、普通に嫌ですけど」









高杉と神威の表情が驚きに変わる。










「あたしは……真選組の一番隊副隊長。いかなるときも隊長を横から支える…それが副隊長の役目、だからね」











最後まで、コイツに付き合う。

それが、あたしの愛だから。









「…へー…なかなかみどころあるじゃん、君。」









神威はぱちぱちと拍手をした。


「こんなのよりよっぽど強そうじゃん。始めからこの娘とやりあえばよかった」



葉月は剣を抜いた。




「総悟は強いよ。その総悟に散々いじめられて、鍛えられて、愛されてきたあたしが、それをここで証明する!!」

















葉月が神威に向かっていこうとした時…背後から聞き慣れた声がした。












「だってよ、総悟。ひでェいわれようだなァ。いつまでも寝てね―で、いい加減起きろ」







なんと




土方が、大量の真選組隊士をひきつれて、ニヤリと笑って立っていたのだ。
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