長編
□第三十六訓 傷と絆
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キスをした後、急に恥ずかしくなったのか##NAME1は##赤面して告げた。
「次会った時は容赦しないからね…高杉……いや、晋助。」
そう言って、去ろうとする葉月…。
「…クククっ……」
高杉は去っていく彼女の背中に告げた。
「近いうちに俺が国をぶっ壊す。
…そしたら真っ先にお前に会いに行くぜ」
葉月は振り返らずな答えた。
「はっ!嫌でも会うことになるわよっ!…近いうちにアンタ達をとっ捕まえにいくから!じゃ!」
彼女は走って行った。
―――やっぱり…面白ェ奴だなァ、葉月。
高杉は自分の頬に触れた。
頬にはまだ彼女の唇の感触が残っていた…。
そして、妖しく微笑った―――。
***
まだまだ面白い連中がいるね。
銀髪に副長に…オキタ。それから…葉月ちゃん。
まだまだ地球から目が離せそうにないや。
あ、特にオキタ、
今度は…奪っちゃうぞ?
「団長〜いるか〜?」
阿武兎の声がする。
「いるよー」
神威は答えた。
さて…そろそろ地球を頂く支度にとりかかるとしますか。
***
…帰ろう。
いろいろありすぎて今日は頭がパンクしそうだよ…。
少し歩くと、土方さん、近藤さん、ザキが待っていた。
「皆…まだいたの?」
ったりめーだよ、と土方さんは葉月の頭を軽くこづいた。
「帰るぜ、副隊長殿」
「今日はゆっくり休め!」
「さ、帰りましょう」
あたしは微笑んだ。
さ、…あたしの帰るべき場所へ。