長編
□第十八訓 家に帰るまでがおつかい
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あと少しで屯所だ!時間は…余裕♪
さぐり橋に差し掛かった。
一歩踏み出した瞬間、何かの気配がした。
気になって、あたしは歩調をゆっくりにした。
そしてそれは、確信へと変わる。
あたし…つけられてる?
さっきからあたしに合わせて動く気配。視線。
間違いない。
チラッとだけ後ろに目をやると
刀を刺しているのが目にとまった。
廃刀令のご時世に真剣…これは攻撃してもよし。
あたしは立ち止まり、振り返らずに言った。
「真選組をつけるなんて度胸のある方なんですね。尊敬しますわ」
そして剣を抜いた。
隙だらけ。これはイケるかも!
でも
予想外の事態になった。