長編
□第十八訓 家に帰るまでがおつかい
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「オイ」
「はい?」
息をはあはあとしながらこっちを見る葉月。
俺は理不尽にも告げた。
「ちょっとそこまでいって焼きそばパン買って来い」
「はあ?」
怪訝そうな顔をする葉月。
「10分以内な。ジャンプも頼むわ」
「はあ、一体稽古と何の関係が…」
「買ってこなきゃ、もう見てやらねェ」
「むむむ…」
考えだす葉月。
…よっぽど俺に見てもらいてェんだな。
……そんなことでしか満足できない自分が嫌いでィ。
「わかりました!じゃ、10分以内でゴールして見せるんで!(このどSバカが!)」
「何かいいやしたか。」
「いえ^^」
それだけ言うと葉月は全速力で駆けて行った。