長編
□第二十四訓 祭りで食べる焼きそばって何であんなに美味いんだろう、家で食べるのと味は大差ないのに
1ページ/8ページ
太鼓の音が腹に響く。
祭り囃子が遠くに聞こえる。
夕方になり、昼間のうだるような暑さは少しだけなくなった。
こう暑いとね、うちの隊長はすぐ人をパシリに使うから迷惑だわ、うん。
そんなわけであたしたちは祭りの会場に来ていた
「祭りだァァァァ!」
「近藤さんいい加減にしてくれ、俺達ァ遊びに来たんじゃねーんだからよ」
「いや、すまねえトシ。」
そう答えつつも、局長の目は屋台のほうに釘付けだ。
…それもチョコバナナの屋台に。
「やっぱり惹かれるんでしょうねィ、ゴリラだけに」
そう言う総悟も手に持っているのはヨーヨーだ。
ばっしゃばっしゃとつきながら、3回に1回の割合でヨーヨーを土方にぶつけている。
「オイィィ!遊び方違うからソレェェ!」
一同は普段の隊服ではなく、私服だった。
「ったく…こうしている間にテロリストどもが潜伏してるかもしれねえってのに…」