長編

□第三十訓 チョコはいいから愛をくれ
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数十分後、チョコは完成した。


「妙ちゃん。僕のを受け取って欲しい…」
「九ちゃん!私からみんなにはこれ。トリュフよ」



※トリュフらしいです。



「わあ!屯所で食べます!(ゴリラが)」

きっと大感激した後、大往生するね…。


「アナタたちがうるさいから…」

さっちゃん、生リップ・チョコはあきらめ、そのかわりキスマークの型でチョコを作った。
なかなか上手いな、元お庭番。


「私は自分用アルからな」

といいつつ、巨大なチョコの隣に消しゴム大のいびつな形のチョコが二つ並んでいる。


「月詠さんは?…万事屋宛?」
「わ…わっちは日輪に頼まれただけじゃ!!」

はいはい…さっちゃんに見つかんないようにね。まあ義理だろうけど。


「で、葉月は?どんなのアルか?」


ハートの上にチョコペンでアイマスク…に見えないや。不器用だな…自分。

…でも。

「喜ぶわよ、きっと」
「がんばれ」
「やっぱりクレオパトラ戦術のほうが…。ま、せいぜい苛められて来なさいね!」
「応援してるからな」
「不味いなんて言ったら頭ぶち抜くアルからな!あのバカ!」





…みんな…。


みんな、ありがとう!
葉月、いっきまーす!!




みんなに見送られて、あたしは屯所を目指した。
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