短編
□副委員長命令(後編)
1ページ/14ページ
近藤くんに誘われて(ほぼ無理やり)風紀委員になった私。
でも実際のところ、仕事についてはよくわかっていなかった。
放課後、メンバーは委員会室に行き、それぞれ思い思いに過ごしていた。
「風紀委員って大変なんですか。…てかあなたは何をしてるんですか。」
窓にへばりついているなんか不審な近藤くんに聞いてみた。
「うむ。簡単に説明するとだな、愛する人を追い続け、避けられ、それでもめげずに追い続ける仕事だ!」
「それはアンタのストーカー業のほうだろ!誤解招くようなことはよせ」
土方くんが説明してくれた。
「あのな、俺達は校内の風紀を守るのが仕事だ。危険なものを持ってるやつ、服装が乱れてるやつを取り締まるんだよ」
そこへ沖田くんが口を挟む。
「まあ習うより慣れろっていいまさァ。俺が実践してみるんで、アンタは見てて下せィ」
そういうと沖田くん、土方くんの前に立った。
「はーい土方ァ〜校則違反でさァ〜!」
「…何でだよ。」
「副委員長の席はアンタにはもったいなさすぎるんで、没収しまーす」
「誰が没収されるかァ!ったく…こんなんで伝わるわけないだろーが…」
土方がぼやいた時。
…お?
あれは違反なんじゃ?
私は土方くんの前に立った。