V

アリスと呼ばれた少女はひどく孤独でありました。

いつだって少女は一人でいるのが嫌でした。

それに気づいたのは、たった一匹の猫でした。

アリスは言いました。

「チェシャ猫さん。ずっと、なんていいません。」

「今だけ、今だけでいいんです。」

「私の名前を呼んでください。」









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