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□貴方と私のスキャンダル
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ざわざわとしている人混みを避けて掲示板の前に立つ。

大きく張り出された四天の新聞部によって作り出された新聞。

その中で最も目立つ記事。

『発覚!!白石部長の恋愛スキャンダル!!』

・・・

「白石蔵ノ介ぇぇぇええ!!」

そう、いわゆる恋愛スキャンダル、つまり白石に彼女が出来たという記事は
現在この学校で一番と言っていい程話題になっているのだ。

それはまだいい。
もっと重要なのは、スキャンダルの相手・・・つまり白石の彼女というのが私なワケで。
女子の視線が痛いワケで。

「ホント、泣きたい・・・」

思わずその場にしゃがみ込んだ私の肩を誰かが励ますように叩いた。

振り返ってみれば悩みの種の元凶である白石の姿。

「元気出し!」

本当は、アンタのせいでしょ!!とか言いたかったけど、そんな笑みを見せられたら何も言えない。

私はそっと、愛しいと思ってしまった彼に
私なりの笑みを返した。









貴方と私のスキャンダル

人生惚れたモン負けや!

と、記事を書いた人物を見て思ってしまった。

だって、それは。

白石だったから、

なんてね。











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