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□だって、好きだから
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だってキミはいつだって、
オレに無関心だから。
不安で不安で堪らなくて
キミにオレを見てほしくて。
きっとオレの誕生日すら覚えてないのだと、決めつけた。
「28日空いてるかにゃ?」
なら、こっちから誘ってやる!
と意気込んだのもつかの間。
“空いてない”とあっさり玉砕。
本当にキミはオレに無関心だから。
「英二。」
半泣きになったオレに笑顔を向けるキミ。
どうせ、
どうせキミはオレのこと、好きでもなんでもないくせに。
「好き。」
そう思ったら無意識に零れ落ちた言葉。
オレに無関心でもいいから、
傍にいてくれるだけでいいから。
「別れる、なんて言わにゃいでよ。」
キミの目は大きく見開かれて、綺麗な瞳が今にも零れ落ちそうだ。
「言わないよ。」
“だって私も英二が好きだから”
だって、好きだから
今年の誕生日は
最高のプレゼントをもらった
キミからの
愛の言葉