U

□だって、好きだから
1ページ/1ページ


だってキミはいつだって、

オレに無関心だから。

不安で不安で堪らなくて
キミにオレを見てほしくて。

きっとオレの誕生日すら覚えてないのだと、決めつけた。

「28日空いてるかにゃ?」

なら、こっちから誘ってやる!
と意気込んだのもつかの間。

“空いてない”とあっさり玉砕。

本当にキミはオレに無関心だから。

「英二。」

半泣きになったオレに笑顔を向けるキミ。

どうせ、
どうせキミはオレのこと、好きでもなんでもないくせに。

「好き。」

そう思ったら無意識に零れ落ちた言葉。

オレに無関心でもいいから、
傍にいてくれるだけでいいから。

「別れる、なんて言わにゃいでよ。」

キミの目は大きく見開かれて、綺麗な瞳が今にも零れ落ちそうだ。

「言わないよ。」

“だって私も英二が好きだから”









だって、好きだから


今年の誕生日は

最高のプレゼントをもらった

キミからの

愛の言葉












[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ