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□“好き”がいっぱい
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貴方の耳元でキラリと光るピアスが好き。
貴方が履いてる重そうな下駄が好き。
貴方が着てる独特なデザインのシャツが好き。
ふわっとした髪が好き。
“千歳千里”と言う名が好き。
だらしない貴方が好き。
貴方の好きなところを掬ってみたら、あたしの両手からこぼれ落ちていった。
「いい天気たい。」
そう笑った貴方を見たら余計に“好き”が溢れだす。
その“好き”はほんの少しの涙となって地面にポタリと落ちた。
それすらも勿体ないと思ってしまう。
貴方への想いをほんの一滴も溢したくない。
それでもこぼれるこの想い。
どうすればいいのか、どうしたいのか。
あたしには分からない。
だけど一言、“好き”と溢したら、
二人分の笑みが浮かんだ。
“好き”がいっぱい
“好き”としか言えない