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□砂糖づけのラブレター
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甘くて、甘くて、そんな甘さに依存してしまいそうだった。
菊丸くんからのラブレター。
ただ一言、好き、と書かれた便箋。
それだけなのに胸が高鳴る。
今どき、男子からのラブレターも珍しいのに
こんなシンプルな文面はさらに珍しい。
「名前ちゃん!」
下駄箱の前で立ち尽くしている私に声をかけるのは
紛れもない菊丸くん。
「返事、くれにゃい?」
顔を真っ赤に染める彼はなんとも可愛らしい。
答えなんて、決まってる
「私も、好きだよ。」
と、彼からの甘いラブレターに書き足した
砂糖づけのラブレター
それだけ、甘くて
愛おしい