title
□さよならまであと3秒
1ページ/1ページ
貴女は少し優しすぎた。
俺にはもったいないくらい綺麗で純粋な心の持ち主。
でも、俺
知ってるんです。
名前さんが愛しているのは、俺じゃなくて跡部さん。
でも、貴女は優しいから。
自分を偽ってまで俺を愛してくれた。
もう、それで十分だから
「どうしたの?長太郎。」
名前さんは無邪気に俺に笑いかけてくれる。
俺は貴女を愛しています。
だから、だからこそ
名前さんを俺に縛り付けてちゃいけないんだ。
名前さんも自分を偽るときこんなに苦しかったんだろうか
「名前さん・・・」
ありがとう
さよなら
さよならまであと3秒
自分の気持ちにきつく蓋をする
そっと俺の頬を流れた涙には
気付かないふりをした
2011,09,12
氷帝:切ない恋10題 完結