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□さよならまであと3秒
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貴女は少し優しすぎた。

俺にはもったいないくらい綺麗で純粋な心の持ち主。

でも、俺
知ってるんです。

名前さんが愛しているのは、俺じゃなくて跡部さん。

でも、貴女は優しいから。
自分を偽ってまで俺を愛してくれた。

もう、それで十分だから

「どうしたの?長太郎。」

名前さんは無邪気に俺に笑いかけてくれる。

俺は貴女を愛しています。

だから、だからこそ
名前さんを俺に縛り付けてちゃいけないんだ。

名前さんも自分を偽るときこんなに苦しかったんだろうか

「名前さん・・・」

ありがとう

さよなら






さよならまであと3秒

自分の気持ちにきつく蓋をする

そっと俺の頬を流れた涙には

気付かないふりをした










2011,09,12
氷帝:切ない恋10題 完結



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