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□夢にまでみた恋だった
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夢で会う謙也くんは、
いつものように優しくて
ゆっくり私の隣を歩いてくれる。

そんな夢を毎日見てる。
ちょっと、痛い子な私。

「名字〜、これどこに置いとったらええん?」

こんな、一言にさえ
期待してしまう。

だって、謙也くんは私を頼ってくれるから。
もしかしたら・・・

とか、頭をよぎる。

・・・本当に痛い子だ。

だけどね、それが私だ。
謙也くんが大好きで
ちょっとしたことでもうれしくて。

謙也くんと、一緒に荷物を運ぶと二人きり
もう、こちらから告白してしまおうか。

「あ、あんな名字、」

覚悟を決めた途端、謙也くんに呼び止められた。

「お、俺、お前のことめっちゃす、好きやねん。
俺と付き合ってく、くれへんか?」

う、そだ。
本当に告白してくれるなんて。

「私も、好きだよ。謙也くん。」

夢に見るくらい、

大好き。







夢にまで見た恋だった

もう、恋じゃない

これからは

愛、だ。








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