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□公認ストーカー
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良く言えば、データ収集。
悪く言えば、ストーカー。
「柳くん、今日もストーカーするの?」
私の抗議に、彼は不適に笑って言った。
「お前がしていいと言ったのだろう?」
そう、彼の一番質の悪い所は私が認めてしまっている、
公認ストーカーだと言うこと。
「私の情報、どこまで集まったの?」
全然だ、と言う彼に私は目を見開く。
彼は些細なことさえ見逃さない。
なのにデータが全然集まってないなんて。
「そう言っておけば、データ収集させてくれるのだろう?」
そう言った彼に、私は悪態をついた。
一緒に居れるから
ストーカーを認めたなんて絶対言ってやんないんだから!!
公認ストーカー
それ即ち
いつでも彼が傍に居てくれる
ってこと