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□終わらない恋になれ
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「ブン太?」
エネルギーが切れたらしいブン太にチョコレートを渡す。
そして返ってくるのは
ありがとうでも、サンキューでもない。
ただ、ただ、甘いキス。
そして互いの唇が離れたところでやっとお決まりのサンキューだ。
お互い付き合ってる訳でもない。
だけど、暗黙の了解でお互い以外にキスをしない。
いつからかそれが当たり前になってた。
それが苦しくもあって
限りなく、嬉しい。
私の恋はきっと、
いつか終わってしまう。
だけど、ブン太とのこの距離は決して変わらない。
何故だか確信がある。
「名前〜、食いモン持ってねぇ?」
私はいつもどおりチョコレートを渡してキスを待つ。
でも、こない。
「俺、お前が好きだぜぃ。」
来たのは、キスよりも甘い告白。
あぁ、きっと
もうこの恋は終わらない。
だって、
いつだって、私には
ブン太しか見えないから
終わらない恋になれ
ずっと
ブン太の隣に居たい