title

□終わらない恋になれ
1ページ/1ページ


「ブン太?」

エネルギーが切れたらしいブン太にチョコレートを渡す。

そして返ってくるのは
ありがとうでも、サンキューでもない。

ただ、ただ、甘いキス。

そして互いの唇が離れたところでやっとお決まりのサンキューだ。

お互い付き合ってる訳でもない。
だけど、暗黙の了解でお互い以外にキスをしない。

いつからかそれが当たり前になってた。

それが苦しくもあって
限りなく、嬉しい。

私の恋はきっと、
いつか終わってしまう。

だけど、ブン太とのこの距離は決して変わらない。

何故だか確信がある。

「名前〜、食いモン持ってねぇ?」

私はいつもどおりチョコレートを渡してキスを待つ。

でも、こない。

「俺、お前が好きだぜぃ。」

来たのは、キスよりも甘い告白。

あぁ、きっと

もうこの恋は終わらない。

だって、

いつだって、私には

ブン太しか見えないから










終わらない恋になれ

ずっと

ブン太の隣に居たい








[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ