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□今から君に告白します
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屋上を夕日が柔らかく赤く染める。
きっと、この赤は名前のあの艶やかな髪に映えるのだろう。
この夕日の色は、
つい先日まで俺が、たくさんの仲間と背負っていたあの色。
今は赤也に託し、駆け足で進んだ日々からゆっくりと眺めるようになったあの色。
名前にとても似合っただろうに。
と、らしくもなく彼女をマネージャーに誘わなかったことを後悔した。
「幸村、くん・・・？」
想いを巡らせた俺に控えめに声をかける彼女は
彼女のためにこの夕日があるのだと思わせる程美しい。
すぅ、と息を吸った。
俺は、もう一度だけこの夕日を背負う。
「俺は君が・・・」
好きだよ。
これ以上ないくらい、愛してる。
今から君に告白します
いつも背負っていた夕日に
今日は背中を押された。
そっと
優しく
まるで
名前みたいに
2011,09,12
立海:初々しい恋10題 完結