V

□One
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あるところに、早咲夢羽という少女がおりました。

少女は、退屈が嫌いで好奇心旺盛なことから『アリス』と呼ばれておりました。

少女は『アリス』と呼ばれることが嫌いではありませんでしたが、友達が自らの名を呼んでくれなくなったのをとても悲しく思っておりました。

しかし、皆も悪気があって呼んでいるわけではないことを知っていましたので、いつも明るく返事をするのです。

“はい”と。

そんなアリスは、ある日一つのテニスボールを見つけました。

どこにでもある、普通のテニスボールでした。

そのボールは、風でコロコロと転がって行きました。

アリスは、そのボールを必死で追いかけて行きました。

そして、見つけてしまったのです。

キラキラと光る世界。

テニスの国を・・・










 

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