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□瞳の奥に
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蒼い瞳に映る私は綺麗ですか?

貴方の心に映る私は気高いですか?

私の瞳に映る貴方は綺麗です。

私の心に映る貴方は気高いです。

あぁ、跡部くんの瞳に映る女が私だけなら良いのに。
綺麗でも、可愛くもないけれど、
跡部くんが誰よりも好きだから。

コツンと足元の小石を蹴った。
跡部くんが“なまえ”と呼んだら
私は死んでしまうかもしれない。

彼の蒼い瞳の奥に入り込むことが出来るなら
彼が安らげる唯一の場所になりたい。

「跡部くん。次の試合、勝つのは誰?」

いつもの質問。
跡部くんはいつも返してくれるの。

自信たっぷりに。

「あーん?そんなモンこの俺様に決まってるだろうが。」

って。

嬉しくて、楽しくて私は笑みを漏らした。
だって、その瞬間彼の、跡部くんの蒼い瞳に映るのは、絶対的な勝利と

私だけだから







瞳の奥に

蒼い瞳に映る私は綺麗ですか?

貴方の心に映る私は気高いですか?

綺麗でなくても、
気高くなくてもかまわない。

だけど、貴方の瞳の奥に入り込めるのは
私だけでありますように












 

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