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□美人な彼氏
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萩の隣は少々居心地が悪い。
だって、萩は美人だから。
とはいえ、やっぱり隣にいるときが一番落ち着く。
だって、萩は優しいから。
華奢で滑らかな陶器のような肌の持ち主。
間違いなく、そこらの女子より可愛らしい。
当然、私よりも。
だけど、萩は私を選んでくれた。
彼より見劣りするはずなのに、“みょうじさんは綺麗だね”と。
その時は、耳を疑ったものだ。
「萩、大好き。」
突然の言葉に、萩の綺麗な目が見開かれていく。
それも一瞬で、俺も好きだよ。愛してる。と、
つながれた手にほんの少し、力がこもった。
浴衣に身を包んだ彼が、
私の一番の宝物で
一番愛する人で
一番傍に居たい人だ。
それだけは胸を張って言える。
花火に照らされる萩は、美人で綺麗だけれど、
たまに誰よりも男らしい。
そんな萩が、私は大好きです。
美人な彼氏
萩は誰よりも
綺麗で
美人で
かっこいい