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□泣き虫ハニー
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「も"も"〜。」

後ろからえぐえぐと泣き出しそうな声がして振り返る。

ぺたんと地面に座りこむのはなまえだった。

ったく。

「これくらいで泣いちゃいけねーなぁ、いけねーよ。」

ぽんぽんと頭をあやすように叩くと、俺の泣き虫な幼なじみはにっこりと笑った。

「桃〜っ!」

泣き止んだなまえはとにかく俺にべったり。

昼飯、登下校、部活。

とにかく俺と一緒。

鬱陶しいとかはねーし、逆に嬉しい。

なまえにとって俺は兄貴で
俺にとってなまえは妹。

そんな距離感が丁度いい。

ま、俺が兄貴な以上大事な妹は渡さねーけど。

また泣き出した泣き虫な妹に俺はそっと・・・










泣き虫ハニー

兄貴と妹のこの距離が

彼氏と彼女に変わったら

それは。

甘いのか、苦いのか。

知らねーなぁ、知らねーよ

だけど少しだけ

この距離を変えてみたいなんて












*詩雲様へ
キリ番リクありがとうございます!
『桃の妹みたいな幼なじみの話』とのリクエストでした。
いかがでしょうか。
書き直し、返品いつでもお受けしますので遠慮なしに言ってください。
お持ち帰りは詩雲様のみ可能です。








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