短編
□好きだよ (幸村ver.)
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2月14日 バレンタインday
私は精市の幼なじみ。
「ねぇ、精市」
「名無しさん、どうしたの?」
「チョコ全部食べるの?」
私を大きな袋を持つ彼に聞いた。
「もちろん。食べないと失礼だろ?」
「モテる人は大変だね。」
「名無しさんはくれないの?」
「残念。今年は1個しか作らなかったから、それは本命にあげちゃった!!精市だって本命から貰ったでしょ?」
「まあね。歌凜のは毎年もらってるけど、1番美味しいよ」
「のろけないでよ〜。まっ、末長くお幸せにって事でバイバイ〜」
私の家の前で精市にわかれを告げた。
「じゃあ、明日」
家に入り部屋へダッシュした。部屋に入り、ドアを閉めた。
「うっうっ」
私は泣いた。
そしてカバンの中からピンク色の箱を出し開けた。
中には
(Dear 精市
大好きだよ
From 名無しさん)
と書かれたチョコが入っていた。
パリッパリッ食べていると涙が溢れてきた。
今年も渡せなかったチョコを泣きながら、食べる。
あの人を思い浮かべて…。
(精市、好きだよ)