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□ある日の午後。[短編]
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あれはそう、良く晴れた日の午後。

「何か喋ってよ」
「……」

君は無愛想とも取れる顔でこちらを見ただけだった。

懐かしいなぁ…

最初の頃は、あの静寂がダメだったんだ。

そういえば愚痴ばっかりな事もあったな。


まぁ、今はもう慣れちゃったよ。
もちろん良い意味で。

あの日から随分経って
2人だけの時間を重ねる間に解ったんだ

言葉なんて無くても通じ合えるって。


思い出に浸っていると、不意に君が立ち止まった。
家まではもう少しなのに。


君がぽつりと言った事、私は一生忘れない。
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