VOCALOID
□子供たちの寝た頃に。[短編]
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午前0時。
子供たちは既に2階の寝室へ上がっている。
ルカも今日は早めに寝ると言って上がり
リビングにはメイコとカイトだけだった。
2人並んでソファーに座り、寝酒を飲んでいる。
「はぁ…」
カイトに晩酌に付き合って貰って、2時間が経つ。
カイトは何杯目かわからないウイスキーを飲んでいた。
「あんた、そんなに飲んで大丈夫なの?」
少し心配になり声を掛ける。
「大丈夫だよ。めーちゃんの半分も飲んでないから。」
けれど酔ってはいるようで、顔は赤く色付いていた。
「そうだ!ねぇめーちゃん、ちょっと目を瞑ってて」
いい事を考えたと言わんばかりにカイトがねだってくる。
「え?別にいいけど…」
大概こういう場合、キスをされたりするだけなので、メイコは大人しく目を瞑った。
だが、その日はいつもと違っていた。