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□束縛転じて[短編]
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ピコはうっすらと重い瞼を開けた。
身体中が重く、ぎしぎしと痛んだ。
前髪を払いのけようとすると、腕が動かせない事実に気が付く。
鎖の音。
冷たい感触。
口の中は鉄の味がした。
徐々に頭の霧が晴れていく。
それと共に、身体中に忘れていた痛みが戻ってきた。
「…ッ!!」
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